岡山光南病院は回復期リハビリテーションを支えます。
医療法人自由会

病院機能評価機構認定施設・リハビリテーション付加機能認定施設・在宅支援療養病院

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特定医療法人自由会
岡山光南病院
〒701-0211
岡山市南区東畦767-3
電話:086-282-0555
FAX:086-282-0595
リハビリテーション病棟で働いている看護師の「今」「想い」そして「取り組み」など、
現場の看護師たちの生の声を毎月1回、シリーズ3回でお届けします。
第1回目は「リハビリ看護について」です。
この記事は2008年に作成されたため、看護師の服装などは現在と違いますが、記録
として掲載当時のままにしております。現在、看護師は「フィッシュ哲学」の一環として、
服装を新たにさらにパワーアップし、よりきめ細やかな看護の提供に取り組んでおります。
→詳しくは
「フィッシュ哲学」をご覧下さい。
第1回 リハビリ看護について 第2回 続・リハビリ看護について 第3回 職場環境について
松井:患者さんが可能な限り在宅で自立した生活が送れる事を目標に、日常生活のADL(※)面を上げていく支援や手助けをしています。
村上:それから声掛けですね。中にはちょっと依存心の強い方もいるので、手伝ってと言われても「帰る為に頑張らないといけない」という叱咤激励が割りと多いです。もちろん体調をみながらですけど。

廣金:今までの一般看護はすぐ手を出して「してあげる」のが普通だったのですが、今頃は「待つ時間」を大切にしています。それがリハビリ看護であって、患者さんがどこまで出来るかを見ている。で、手を出したいけど、出さない。時間との戦いでありながらそういう我慢に、時にはイライラもするけれど、それは声に出さない。「大丈夫ですよ。見ていますからやってください。」と。そこに、すごく葛藤があると思います。時間が迫ってくるし、おしめも替えなくちゃいけないとか。でもそれも出来ないけど、我慢しています。その我慢とういのはすごいと思うんですよ。精神力がすごいんじゃないかな、と思いますね。それとさっきも言いましたけど、声を掛けるというのは並大抵じゃないですよね。タイミングもあるし、表情もある。そこはやっぱり皆さんプロだと思いますね。なにげなく「大丈夫?」「どんな?」とか、喧々囂々ではなく優しくね。

廣金明美(看護部長)
hirokane akemi
勤続26年 子供3人
(2008年4月の時点にて)
「成せばなる何事も」を一番のモットーにしています。やらずに出来ないとは絶対に言いたくないですが、そのかわり頑張り過ぎない。守る部下がいるというのは働きやすいです。
沖嶋:声掛けと言えば、この看護師が言ってダメでも違う看護師が言った時には患者さんからOKが出たということがありますよね。時間を変えてみたり、言い方を変えたり、人を代えたりしながら、してもらうようにしています。
松井:この人が言うならしようか、みたいなのがありますよね。患者さんにとって合う人というか。
松井清美(病棟師長)
matsui kiyomi

廣金:当病院ではいま担当制になっているので、入院から退院までは一人の看護師が全部統括してみているのですが、患者さんが(看護師と)合わないと思えば素直に「合わない」と言われます。普通は「看護師さんにみてもらっているから言えない」と我慢してしまうと思うのですが、「違う人に代えてくれないか」と患者さんが言える。担当が替わることで事がスムーズに進むのならば、患者さんにとっても看護師にとってもなによりですよね。

勤続15年 子供3人
(2008年4月の時点にて)
自分の中での役割、例えば看護師、母親、主婦、妻、というのがありますが、職場に来たら嫌な事も含めてリセットして、笑顔で仕事に入るようにしています。
沖嶋:以前は急性期などオペ後の患者さんもいたので、みんな少し苛立っているような雰囲気もあったんですけど、今のリハビリ病棟というのは、ゆっくりと段階を進んで行くという感じで、スタッフも「ゆっくり」「じっくり」患者さんと向き合えるので、そこがいいと思います。

廣金:以前に一般病棟をしていたということで言えば、一般看護の基本的な知識を看護師がしっかり持っているので、そこが強みだと思います。患者さんっていろんな病気をもっているじゃないですか。糖尿病にしても、高血圧にしても、それをみんなが把握して早期に悪いところがわかる。それはすごいと思います。血圧が高くても高いから放っておくのではなくて、高いからじゃあどうするかと医師と話してみたり、運動量を考えてみたり、お風呂の時間が違うのではないかとか、いろんなことを皆が考えていけるので、いいと思います。やはりリハビリ看護というのは一般看護基本的な知識をいっぱい持っていないと出来ないと思いますね。

沖嶋ユミ(現在退職)
okishima yumi
勤続18年 子供1人
(2008年4月の時点にて)
もっと知識を膨らませて、自分にも役立つし他の人にも提供できるようになりたいですね。そして体調を管理して、ずっと笑顔を大切にしていきたいです。
松井:病院に来られて、私達の目で見ている間に確実に良くなっていく。で、退院しましょうということになって、自分の足で歩いて帰って行くのを見ると、私達のチームアプローチがよかったのかな、と思います。
村上:帰るときに「ここに来て良かった」と言われたら、すごく嬉しいですし、目に見えて段階を追ってよくなる姿を見るのはとても嬉しいです。

廣金:では、私達を支えているのは、やっぱり「ありがとう」「よかったわ」っていう言葉?

一同:そうですね。

村上美加
murakami mika
勤続9年 子供2人
(2008年4月の時点にて)
一つ一つの疾患について、もっと深く知れたらと思います。深く知ることで見方が変わるかもしれませんし、気をつける事が変わるかもしれないですから。

(※)ADL(Activities of Daily Living)= 日常生活動作

日常生活動作とは、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を指す。それぞれについて自立/一部介助/全介助/のいずれかであるか評価することで障害者や高齢者の生活自立度を表現する。最近は、日常生活活動と言われることが増えてきている。


次回は
リハビリ看護についてさらに詳しくお伝えします。
お楽しみに。
→第2回「続・リハビリ看護について」はこちらをご覧下さい。
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