岡山光南病院は回復期リハビリテーションを支えます。
医療法人自由会

病院機能評価機構認定施設・リハビリテーション付加機能認定施設・在宅支援療養病院

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特定医療法人自由会
岡山光南病院
〒701-0211
岡山市南区東畦767-3
電話:086-282-0555
FAX:086-282-0595
フィッシュ哲学を導入しました!
岡山光南病院・看護部では、2009年より
「フィッシュ哲学」を導入し、実践しています。
第3回目は、患者さんやご家族との関わりについて、またその中でフィッシュ哲学がどのように活きてくるのか、引き続き廣金看護部長と、松井病棟
師長にお話を聞きました。
看護部長 廣金明美 病棟師長 松井清美
専門スタッフと共にリハビリを重ね、社会復帰を目指します。
第1回 フィッシュ哲学を導入しました!
第3回 フィッシュ哲学。私たちから患者さん、そしてご家族へ

廣金:私たち岡山光南病院の回復期リハビリテーションというのは、患者さんに元気を与えないといけないんですよね。最終的には何らかの障害を持って家に帰るわけですから、少しでもここで元気を貰って帰ってもらえればいいなと思います。ここに入院して本当に良かったわ、というのが一番の褒め言葉ですからね。もし何かあっても、また岡山光南病院に入院できたらいいな、とか。

私たちは社会復帰するための大事な「橋渡し」なんです。急性期から治療を終えて家に帰るのか、仕事復帰をするのか、施設に行くのか、その橋渡しなので、できるだけ患者さんの希望に沿った状態で送り出すという基本は揺るがないです。ここでの数ヶ月間の私たちの対応のしかたで、患者さんが「頑張ろう」となるか「もうダメだ」となるか、どっちにもなるわけです。そこは私たちも後悔のないように送り出してあげないといけないと思います。だから私たちが元気じゃないとやっていけない。まずは私たちから元気になって、それを患者さんにバトンタッチするみたいにね。

Q. フィッシュ哲学を取り入れることによって、最終的には患者さんにも元気や前向きな姿勢、思いやり、そういったものが広がっていくことが思い描いている図なのでしょうか?

廣金:そうですね。入院中はやっぱり患者さんは自分自身のことしか考えられないし、自分にもし障害が残ったらどうしようと。でも、本当は看てくれる相手のことも考えなければいけないんですよね。例えば、男性だったら、自分のことを看てくれる奥さんのこと、家族のことも考えないといけない。だって、一人では生活出来ないわけですから。奥さんや家族を大事にしないとやっていけないということに気が付いて、その気づきを家に持って帰らないといけないんです。患者さん本人も、自分自身の病気の事、障害の事、家族の受け入れの気持ちをわかっていかないといけないんです。病気をしてるから大目に見てじゃないんですよね。厳しいようですが、病気をしてるから相手のことも考えてあげなきゃいけないんです。そこに気づいてもらいたいと思っていますし、わかってもらえるように私たちも努力をしていかなければと思っています。

でも、関わりが余りにも短すぎるので。3ヶ月から6ヶ月でしょう。6ヶ月の間で、それだけをしようと思えば、私たちの対応のタイミングや知識も豊富じゃないと、助言ができませんよね。だから日々勉強というか、考えていかないといけないですよね。

松井:それからご家族との関わりだと思います。関わってきてもらわないと、退院できないですから。それこそフィッシュ哲学の「注意を向ける」「相手と向き合う」で、実際の患者さんの状態を最初から見てもらわないと、ちょっとした変化もわからないですよね。

だからご家族には初めから来てもらって「今こういう状態だけれど、こういうリハビリをしたら、ここまで改善するんですよ」「そのリハビリは家に帰っても出来るんですよ」ということを伝えて、入院中から指導しています。

廣金:障害を持って退院するわけで、一生リハビリですからね。

松井:ただ看護師だけでは無理ですよね。看護師・セラピスト・医者・ケアワーカ・ソーシャルワーカというチーム全体でカバーし、患者さんに対してサポートしていきましょうという、チームアプローチだからこそ、出来るんだと思います。

リハビリ病棟にて。
【次回予告】
第4回 「フィッシュ哲学とこれから」
最終回は、今後の課題や取り組んでいきたいことなど「これから」についてお伝えします。
お楽しみに。
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